それがアストロズのジャスティン・バーランダーだ。

バーランダーは2011年にサイヤング賞とア・リーグの最優秀選手賞をダブル受賞したメジャー屈指の好投手で、昨夏、電撃トレードでタイガースからアストロズへ移籍し、ワールドシリーズを含むポストシーズンで活躍して自身初の「世界一」を勝ち取った。

5月16日に敵地アナハイムで行われたエンゼルス戦では、「2番・指名打者」の大谷と対戦。3つの空振り三振を奪うなどして9回5安打無失点の完封勝利を挙げた。その試合後、バーランダーは地元紙にこう話している。 「彼がどれだけ才能のある選手かは、ビデオを見て分かった。初対戦の打者にそういうこと(ビデオで研究)をするのは今まであまりなかったことだった」

バーランダーはその3三振で「大谷を抑えた男」になった。

「多くの選手が彼のプレーを見たいと思っている。僕らは皆、彼のやってることに敬意を払っているんだ。ずっと健康でいて欲しいし、僕がおじいちゃんになって、死の床で『僕は2500奪三振をあいつから取ったんだ』と言いたい」

ずっと健康でいて欲しい―。今となっては叶わぬ望みとなってしまったが、短期間でクルーバーやバーランダーと対決し、打っても抑えられても日米のメディアから注目された大谷だ。その再起を願う選手も、決して少なくはないと思う。

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ナガオ勝司
1965年京都生まれ。東京、長野、アメリカ合衆国アイオワ州、ロードアイランド州を経て、2005年よりイリノイ州に在住。訳書に米球界ステロイド暴露本「禁断の肉体改造」(ホゼ・カンセコ著 ベースボールマガジン社刊)がある。「BBWAA(全米野球記者協会)」会員

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