一言で言い表すならチケットを買ってくれた「ファン不在」の騒動だった。毎週日曜日夜の全米放送「サンデーナイト・ベースボール」のカード選択権を持つスポーツ専門チャンネルESPNが、7月8日(日)のカードとして翌日にボルティモアで昼夜のダブルヘッダーを抱えるヤンキースのトロントでのゲームをチョイスし、試合開始時刻を当初の東部時間午後1時から同8時に変更しようとしたことに端を発するドタバタの顛末だ。

7月9日(月)のオリオールズ対ヤンキース戦はボルティモアでのナイトゲームだったが、5月31日の同カードが雨天中止になったため、この日に組み入れダブルヘッダーになってしまった。これ自体は仕方ない。天候には勝てないし、余裕のないスケジュールが組まれているMLBでは良くあることだ。

しかし、この後が悪かった。9日が昼夜の2試合であることが決まった後で、ESPNは全国放送のため、トロントでのヤンキース戦をナイトゲームに変更したのだ(莫大な放映権料を払うESPNにはこの権利が契約上認められている)。

しかし、これにヤンキースのアーロン・ブーン監督が噛み付いた。彼はもともとESPNの解説者だったが、「これでは睡眠不足で戦う自軍は不利だし、故障のリスクさえ伴う」というのだ。この主張はもっともだ。8日夜8時試合開始だと終了は11時過ぎと見るのが順当で、それから深夜・早朝のボルティモアへの移動が必要になる。そして、9日は朝10時には球場入りしなければならない。これでは仮眠程度しか取れない。

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