その松井や大久保嘉人(川崎)、本田圭佑(パチューカ)ら心肺機能のデータが良好だった選手を岡田武史監督(現FC今治代表)が抜擢。高地で走り勝てるチーム編成を重視した。もちろん当時は本田や遠藤保仁(G大阪)のように直接FKを決められる選手がいたことも大きかったが、フィジカル重視の徹底したアプローチが南アで成功を収めた最大の要因だったことは間違いない。

その経験値を生かすべく、今回のゼーフェルト合宿ではとにかく選手個々のコンディション引き上げを重視してほしい。国内合宿で走り込みをしなかった以上、ここで負荷をかけなければ、ベストな状態は作れない。とりわけ、長期間試合から遠ざかっていた岡崎慎司(レスター)や香川真司(ドルトムント)、乾貴士(エイバル)といった面々はそういったアプローチが必要不可欠ではないか。

国内組の山口蛍(C大阪)もガーナ戦後には「もっとコンディションを上げないといけない」と話していた。Jリーグとアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の過密日程もあり、彼らのトレーニング量も配慮がなされた様子だったが、国内組は国際経験値が下がる分、足で稼いで相手を凌駕する方向に持っていくしかない。とりわけハードワークがウリの山口や槙野智章、遠藤航(ともに浦和)らはそういう意識を高めることが肝要だ。 このゼーフェルト合宿が、西野ジャパンのロシアでの成否を左右すると言っても過言ではないだろう。

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元川 悦子
もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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