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2019年のラグビーワールドカップ(RWC)まで500日を切り、日本代表の強化もいよいよ最終段階に入ってきた。スーパーラグビーに参戦するサンウルブズ、日本代表予備軍をレベルアップさせるナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)、そして日本代表の3本柱での強化は順調に進んでいるのだろうか。日本ラグビー屈指のコーチである、ヤマハ発動機ジュビロの清宮克幸監督はどう見るのか、2018年春の日本代表強化についてお話を伺った。このインタビューが行われたのは、NDSのニュージーランド遠征が終了し、サンウルブズがクルセイダーズ、ハリケーンズという昨年、一昨年の王者に敗れた直後のことだった。
──6月は日本代表のテストマッチが行われます。この時期にイタリア、ジョージアという2チームと戦うことについては、どう思われますか。
「両チームともFWが強いチームですから、そこでどこまで戦えるかが一つの見どころです。イタリアは、シックスネーションズの試合を見る限り、出来上がったチームではない。穴はあると思います。ただし、イタリアは体が大きく、タックルミスをしてしまうと、ボールをつながれてしまうでしょう。ジョージアに対してはあの強力なスクラムとモールにどれだけ対応できるか。あとは、世界のレフリーがどんな笛の吹き方をするのかも注目です。日本代表がいろんな工夫でモールを止めると思いますが、そのときにどんな判定をされるのか、このあたりRWCへの準備になるでしょうね」
──2019年のRWCを見据えると、今年の6月、11月、来年の6月、日本代表のテストマッチ期間は3回しかありません。強化の時間は限られていますね。
「チーム作りとしては、すでに終盤に来ていますよね。いま強化をしているセットプレーと接点というコアの部分が、今秋に対戦するニュージーランド、イングランドにある程度通じたら、かなり自信になると思います。そこに向けて、イタリアとジョージアとの試合は大切です。コアの部分が通用しないと、猫だましのような戦い方をしないといけなくなりますから」
──奇襲作戦ではRWCで勝つことができないということですね。
「1試合であれば良いのですが、プール戦は4試合あります。2015年のRWCでの日本代表を振り返ると、試合で初めて披露したプレーは通用していました。南アフリカ戦でモールからトライを獲ったのも、それまでと押し方が違った。五郎丸がトライしたサインプレーも現地に入ってから作ったサインプレーです。しかも練習で一度も成功しなかったプレーが決まった。一発勝負はそういうことがある。2019年もそういうことができるはずですが、一試合分しか準備できなかったらそれで終わります。4試合分、準備をしておかないといけませんね」
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