かつて、アルベルト・ザッケローニ監督は何度か日本代表で3バックを試みた。だが、戦術的に緻密なイタリア人指導者をしても、日本代表の3バックは難しかったようで、3バックは使われなくなってしまった。最近は、Jリーグでも3バックが増えているし、長谷部誠は所属するフランクフルトで3バックのセンターに入ってプレーする機会が多かったので、ザッケローニ時代よりはテストしやすいのかもしれないが、いずれにしても初めてトライしてすぐに機能するはずはない。

そして、ガーナの布陣は「4−3−3」だった。「4−3−3」に対して3バックで守るというのは、これはミスマッチである。相手のワントップ(22歳のエマニュエル・ボアテング)に対して、3人のDFが付いて人が余ってしまう形になるからだ。相手が2トップなら3バックで守り、ワントップなら2センターで守るというのが定石だろう。だが、この試合は「相手がどうこう」ではなく、「3バックのテスト」がテーマだったのだ。

問題の一つは、3人のDF(右から吉田麻也、長谷部、槙野智章)の誰が相手のトップを捕まえに行って、誰がカバーするかというコンビネーションが曖昧だったこと。そして、もう一つの問題はウィングバックに入った原口元気が守備の専門家ではなかったことだった。

原口は献身的な動きで守備に貢献できる選手だが、それはあくまでも前線での守備だ。ところが、ガーナは両翼の選手が広くワイドに張っており、原口は左ウィングのナナオポク・アンポマーと1対1で対峙することとなり、何度も突破を許すこととなった。試合開始からわずか15秒。最終ラインからのロングフィードを受けたアンポマーがあっさりと原口を振り切ってクロスを入れる場面があった。

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