たかが二カ月、されど二カ月―。

話を「打者・大谷」に限定する。5月26日のヤンキース戦で4打数無安打に終わり、大谷翔平の打率が3割を切った。打者としての出場30試合目となった翌27日の同カードでも2打数無安打に終わり、打率は今季最低の.291まで落ちた。

メジャー屈指の好投手バーランダー(アストロズ)や、地球最速の左腕チャップマン(ヤンキース)と対戦したことや、打球が極端な守備シフトの正面を突いたことなどは、野球の一部なので不運でも何でもない。それに「打率なんて評価の指標にならない」という意見もあるだろうが、事実として「ヒットを打つ確率が低くなっている」のは確かだ。

出塁率は3割台半ばを維持、長打率は5割台後半から微減傾向にあるとは言え、明らかな成績下降が見られたのは開幕以来、初めてだ。それでも大谷は、過去にメジャーリーグにやってきた日本人打者の中でも突出した開幕ダッシュに成功したと言える。

打者のタイプや出場機会、チームの状態やチームメイトの影響等をまったく度外視して列挙してみると、以下のようになる(新庄剛志や青木宣親は同時期、控えとして出場することが多く、圧倒的に打席数他が少ないのでここには含まない)。

イチローは1年目の2001年、出場30試合時点では137打数48安打で打率.350だった。これは30試合経過時点での歴代日本人メジャー野手の最高打率である。三振は8個しかしておらず、これもこの時点での日本人野手最小記録だ。

松井秀喜は1年目の2013年、出場30試合時点では123打数32安打で打率,260だった。イチローの14打点を大きく上回る23打点は、30試合経過時点での日本人メジャー野手最高である。

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