そのサラーに対して、レアルももちろんしっかり対策は立ててきていたが(つまり、マルセロはサラーに関わらずに攻撃に出て、MFのトニ・クロースとセルヒオ・ラモスがサラーに対応する)、それでもサラーの脅威でレアルの守備ラインも押し下げられ、クロップ流のプレッシングが機能していたのだ。 流れが変わったのは、明らかにサラーの交代以後だった。

もちろん、サラーがそのままプレーしていたとしても、前半の30分を過ぎればプレッシングの圧力は低下していたであろう。前半の立ち上がりのようなハイプレスを90分間維持できないのは当然で、レアルはそれを計算に入れた上で戦っていたはずだ。 リヴァプールにとって不運だったのは、ちょうどプレッシングの圧が落ちかける30分過ぎという時間帯にサラーがいなくなったことだ。サラーがいれば、全体の運動量が落ちたとしても精神的な圧力をかけ続けることができたはずだ。

リヴァプールが目指しているハイプレスのサッカー。ドイツ語で「ゲーゲンプレッシング」という言葉で表されるサッカーは、現代サッカーの一つの重要なトレンドだ。ドルトムント時代のクロップのゲーゲンプレッシングは有名だし、ロジャー・シュミット監督(現・北京国安)時代のザルツブルグもハイプレスのサッカーでセンセーションを巻き起こした。 いずれにしても、ここ数年、ドイツを中心にこの「ゲーゲンプレッシング」のサッカーが世界を席巻しつつある。

日本でもチョウ・キジェ監督が湘南ベルマーレでプレッシング・サッカーを追及しているし、アンジェ・ポステコグルー監督の横浜F・マリノス、フアン・エスナイデル監督のジェフ千葉、さらには相馬直樹監督のFC町田ゼルビアなど、ハイライン、ハイプレスのサッカーに挑んでいるクラブがいくつもあるが、しかし、ハイラインの裏を狙われるという本質的な弱点を克服できず、結果にはつながっていない。

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