ヴェンゲル監督やリヴァプールを率いたジェラール・ウリエがフランス式を持ち込んだことで始まったイングランドの近代化。何人かのイタリア人監督が成功を収め、ポルトガルの鬼才ジョゼ・モウリーニョが勝負に徹した戦い方でタイトルを取り、現在はスペイン人ペップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)とドイツのユルゲン・クロップ(リヴァプール)が覇を競っている。そんな中で、ウナイ・エミリはスペイン流(あるいはバスク流)を「サッカーの母国」に持ち込むのであろうか。

スパルタク・モスクワはロシア最大の人気クラブだった。そして、PSGは今ではその財政力を生かしてリーグアン優勝は当然。チャンピオンズリーグでも初優勝が期待される立場のクラブだった。ウナイ・エミリにとってプレッシャーも大きかったのではないか。

その点では、アーセナルはヴェンゲル監督の下で常に上位にありながら、ここ最近は優勝からは遠ざかっており、プレミアリーグの中では、3番手、4番手争いをしているのが現状。つまり、ウナイ・エミリがスペインでその手腕を発揮した当時のバレンシアやセビージャに近い立ち位置であり、ウナイ・エミリにとってはプレッシャーがかからず、やりやすい環境と見ることもできる。

もちろん、プレミアリーグはハイレベルの戦いであり、メディアからのプレッシャーも大きい。そんな中で、ウナイ・エミリの下でアーセナルというクラブがどのように変貌していくのか、僕たちも長い目で見守りたい。

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後藤 健生
1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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