ただ、岡崎自身も「日本代表は格上のチームと戦うから、レスターで強いチームとやってる部分は還元できるのかな」とクラブでの経験値を生かせる可能性があるとは考えている。奇跡のプレミアリーグ制覇を果たした15−16シーズンにしても、その後の2シーズンにしても、レスターはビッグ6を内容的に凌駕して勝ち点を稼いできたチームではない。守護神のカスパー・シュマイケルやウェス・モーガン、ハリー・マグワイアら守備陣がしっかりとした守りで相手の攻めを跳ね返し、前線のジェイミー・ヴァーディーやリヤド・マフレズにつなぐ素早い攻めからゴールを奪うという戦い方は格上相手には間違いなく有効だ。

誰がヴァーディーやマフレズの役目を担うかというのは難しいテーマではあるが、それを岡崎や大迫、武藤、あるいは本田らがやってくれるのなら、西野監督も万々歳のはず。レスターのタフな戦い方を岡崎が身を持って実戦してくれるのなら、苦境に瀕する日本代表ももう少し戦える集団になるだろう。

その経験値を持ち込むためにも、とにかくケガを早く治すこと。そこに集中するしかない。ロシア向けて出遅れを強いられているのは辛いだろうが、そこを乗り越えなければ3度目の大舞台には立てない。経験豊富な男には厳しい現実がよく分かっているはず。真のプロフェッショナルの心意気を今こそしっかりと示してほしいものだ。

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元川 悦子
もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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