ボール支配率は39%対61%、枠内シュート数は2対10と、数字だけを見れば圧倒的にマンチェスターUが優勢だった。だからこそ、モウリーニョ監督は試合後「今日は我々が勝利に値し、この試合のベストチームだった。1−0になってから本当に彼らはディフェンシブだった」と相手の戦い方を揶揄するような発言をしたのだろう。しかしながら、「どんな内容だろうと頂点に立てばいい」とイタリア人のコンテ監督は割り切っていたはずだ。結果的にマンチェスターUは今季無冠に終わってしまった。これまで指揮を執ったクラブで就任2年目は大きな成功を収めてきたモウリーニョ監督にとって、この結末は悪夢というしかなかっただろう。

これで今季イングランドの全日程が終了。マンチェスター・シティがプレミアとリーグカップの2冠を勝ち取り、チェルシーが1つのタイトルを手にする結果に終わった。リバプールはUCL決勝が残っているため、まだタイトルの可能性があるが、無冠に終わったマンチェスターUやトッテナム、アーセナルにとっては不本意なシーズンに他ならなかった。

すでにアーセナルは指揮官交代に踏み切ることが決まっているが、他のクラブはいかにしてチームを立て直すのか。現体制で行くにしてもさまざまなテコ入れが求められてくる。まずは今季の収穫と課題をしっかりと検証し、来季につなげることが肝要だ。ワールドカップ出場メンバー以外はまずしっかりとしたオフを取るところから始めてほしい。

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元川 悦子
もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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