5月16日に行われた敵地でのエンゼルス戦で、35歳のベテラン右腕でアストロズのジャスティン・バーランダー投手がその日、「2番・指名打者」で出場した大谷翔平から、史上33人目となるメジャーリーグ通算2,500奪三振を記録し、完封勝利を挙げた。試合後の会見で、彼はこう言ったそうだ。

「彼(大谷)がこのまま健康であり続けて、いつの日か、あの三振を振り返った時、俺が爺さんになった死の床で『そうだよ、俺の2,500奪三振はあいつから獲ったんだよ』ってなるよう期待している」

一流選手らしい、洒落たエールの送り方だと思った。大谷が末永く活躍を続けて、祖父がプレーしているところを知らない孫から「あんな凄い選手から三振を獲ったんだ!」と言われたい願望。たとえ社交辞令だったとしても気が利いている。そして、「健康であり続けること」を口にしたところに、彼自身のプロ野球選手としてのキャリアが反映されていると思った。

バーランダーは昨秋のア・リーグ優勝決定シリーズで、田中将大投手がプレーするヤンキースを相手に第2戦の完封勝利を含む2勝(2試合16回1失点、21奪三振)をあげて、2勝3敗からの逆転リーグ優勝に貢献した。ワールドシリーズでも前田健太とダルビッシュ有両投手がいたドジャースに対して勝ち星こそなかったものの、2試合12回5失点、14奪三振と好投した「アストロズのエース」である。

ただし、去年の夏までは「全盛期は過ぎた」と見られていた元・メジャー屈指の投手だった。

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