だからこそ、ケインに対する期待の大きさは凄まじいものがある。2015年3月の2016年欧州選手権予選・リトアニア戦で初キャップを飾ってから、まだ20試合超とキャップ数自体も少ないが、ゴールは早くも12点を奪っている。代表通算53ゴールのルーニー、40ゴールのオーウェンはまだまだ先ではあるが、24歳という年齢を考えると、彼らの数字に追いつき、追い越すことは十分可能だろう。そのためにも、彼は今回のロシアワールドカップで力強い一歩を踏み出し、母国を勝利へと導く必要がある。

イングランドの入ったG組のライバルはベルギーだけで、1次リーグ突破はほぼ確実。問題はどこまで上位に進出できるかだ。勝ち上がりによっては優勝候補筆頭のドイツ、ブラジルと早い段階で当たる可能性もあるだけに、ケインがしっかりとチームをけん引しつつ、自らの調子も上げていく必要がある。

いずれにせよ、トッテナム勢が持てる力の全てをしっかりと出すことが、母国の躍進の大きなカギになるのは間違いない。今季プレミアリーグでは3位と優勝できなかった悔しさをロシアの大舞台にぶつけてほしいものだ。

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元川 悦子
もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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