そして、キャプテンマークを巻くケインの重要性は言うまでもない。ケインは1トップでも2トップでも柔軟にプレーできる万能型FW。2トップの場合はジェイミー・ヴァーディー(レスター)やダニー・ヴェルベック(アーセナル)らとコンビを組む可能性が高いため、彼が引いてお膳立てに関与する機会も増えるかもしれない。役割は状況次第で微妙に変化するだろうが、ケインのハイレベルな決定力は今のイングランドに必要不可欠だ。今季プレミアリーグでは大ブレイクしたモハメド・サラー(リバプール)のシーズン通算32ゴールには及ばなかったが、キャリアハイの30得点を奪い、点取屋としての自信を深めているに違いない。

イングランドはご存じの通り、自国開催だった1966年ワールドカップで頂点に立った後、50年以上もタイトルから遠ざかっている。98年フランスワールドカップ以降を見ても、98年がベスト16、2002年日韓・2006年ドイツがベスト8、2010年南アフリカがベスト16、前回2014年ブラジルでは1次リーグ敗退と不本意な成績が続いている。その大きな要因が絶対的点取屋の不在だった。

若かりし日のデビッド・ベッカムがアルゼンチンの狡猾なMFディエゴ・シメオネ(アトレチコ・マドリード監督)の挑発に耐え切れず、肘打ちして退場を食らったことで知られる98年は、18歳のマイケル・オーウェンが一世を風靡したが、ワンダーボーイはケガに悩まされてコンスタントな活躍はできなかった。2002年日韓大会はDF陣や中盤のタレント力に比べると、エミール・ヘスキーやオーウェン、テディ・シェリンガムといったFW陣はややパンチ力に欠ける嫌いがあった。2006年ドイツ以降はウェイン・ルーニー(エバートン)への依存度が圧倒的に高かったが、怪物FWもワールドカップでは本領を発揮しきれたとは言い難い。

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