そもそも、ラグビーのトップリーグでは強豪国の代表クラスの選手が何人もプレーしており、その意味でもサッカーとラグビーとの強化環境の違いは明らかだ。 日本の国内リーグでも世界の強豪国の代表クラスを獲得できるのは、プロ化して日が浅いラグビー界では強豪国での選手の給与水準がそれほど高くなく、日本のクラブでも獲得できる環境にあるからだ。かつて、サッカーの世界でも、ヨーロッパのクラブでの年俸が現在のように天文学的数字に達していなかった1990年代前半には、ブラジル代表のレギュラークラスの半分ほどが発足したばかりのJリーグでプレーしていたものだった、ちょうど現在の中国スーパーリーグのように……。

また、日本のトップリーグのクラブはいずれも東芝やサントリー、パナソニックといった企業チームであり、これもかつて実業団チームが主流だった1980年代以前のサッカー界に近い。経営環境的には、ラグビーはまだまだアマチュア的であり、その分日本にも十分な競争力があるということなのだろう。そして、もう一つ、日本のラグビーの強化環境を見ていて羨ましいと思うのは、世界の強豪国のいくつかが地理的に日本に近接した地域に存在していることだ。

つまり、南半球のオーストラリアやニュージーランドである。 世界のラグビーの伝統的な強豪国はイングランドをはじめとする英国四協会とヨーロッパ大陸のフランスであり、また南半球の旧英国植民地のオーストラリア、ニュージーランド、そして南アフリカということになる。

そして、南半球に位置しているオーストラリアやニュージーランドは「本国」である英国からちょうど地球の反対側に位置しており、本国との距離が問題となっていた。 オーストラリアの政治・外交史では、よく「距離の暴虐(Tyranny of Distance)」という言葉が使われる。ジェフリー・ブレイニーという歴史学者が書いた本のタイトルなのだが、要するに本国から非常に遠い南半球に位置していたことが、オーストラリアという国の政治や社会に大きな影響を与えたというテーマである。

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