サイモン・イェーツ

サイモン・イェーツ

3日前に生まれて初めてピンク色のジャージを身にまとったサイモン・イェーツがーー通常ならば順番が逆ではあるがーー、生まれて初めてのジロ区間勝利も手に入れた。当然ながらボーナスタイム10秒も収集し、文字通りあらゆる総合ライバルからタイム差を奪い取った。同タイム区間3位に入ったチャベスは、12秒遅れて山頂へたどり着いたトム・デュムランを逆転し、総合2位(32秒差)へと浮上。すなわちミッチェルトン・スコットの2人が、大会2回目の休息日前夜、総合争いの上位2位を独占してしまったことになる。

ディフェンディングチャンピオンのデュムランは、いわゆる可もなく不可もなく……総合3位38秒遅れで前半9日間を終えた。攻撃続けたピノとポッツォヴィーヴォは、総合ではそれぞれ45秒差と57秒差。さらには脅威のカラパスが6位1分20秒遅れと続く。フルームは第9ステージだけで1分07秒を失い、総合の遅れは2分27秒にまで開いた。同じく2度落車したロペスは、第9ステージは12秒遅れと好調で終え、どうやら復調しつつある。しかし総合の遅れは2分34秒と大きい。またアルは総合2分36秒遅れという大きなハンデを背負って、新たな週へと走り出す。

第10ステージから始まる6日間の、序盤2日間は、ようやく逃げスペシャリストたちにも活躍の場が与えられる。ちなみに大会初の逃げ切り勝利は、第6ステージのチャベスである。スプリンターたちも平等に、2日間の機会がもたらされる。もしも山越えに不安を抱いているなら、ここで絶対に勝たねばならない。なにしろ週末のドロミテ2連戦は、とてつもなく恐ろしい。第9ステージに築き上げられた総合ヒエラルキーなんぞ、土曜日のゾンコランで……登坂距離約10km、平均勾配約12%、最大勾配22%という自転車界屈指の激坂で、一気にひっくり返るかもしれないほどに。

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宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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