国内プロ野球の猛牛軍団と、海の向こうの小熊軍団には共通点がある。それはオリックス・バファローズもシカゴ・カブスも「トップバッターを固定できず、打線を最大化できないまま波に乗り切れないでいる」ことだ。

昨年のバファローズは3・4月に月間チーム防御率2.90(リーグ2位)、1試合平均4.43得点(同3位)と攻守にバランスのよさが光り15勝8敗と大きく勝ち越した。

だが、今年は10勝15敗で投手陣が防御率3.67(同1位)と粘っても、3.42得点(5位)と打線の援護が十分ではなかった。

昨季からの課題だった先頭打者を固定し切れないことは、依然としてチームの悩みの種だ。当初はオープン戦で打ちまくった宗佑磨が任されたが、低打率に喘いだ。

積極的な打撃が持ち味だが、ボール球も振っていくタイプで、一軍デビューを果たした昨季も二軍では104試合に出場して四球率5.4%と低い数値だった。

勢いのある若手の台頭は望ましいが、長いシーズンではヒットだけを積み重ねても、高い出塁率を維持するのは難しい。

また、キャンプ中に右脇腹を痛めたT-岡田は開幕を2軍で迎え、3・4月の柵越えは月末の1本だけで終わっている。

「新鋭・宗の若さ」と「T-岡田の状態」に「ルーキー・田嶋大樹への期待感」などの要素も加えて総合的に、まず福良淳一監督はオーソドックスな戦い方で勝てる可能性を模索したことがうかがえる。

だが、開幕直後から目論見は外れ、現在までのバファローズは1・2番ともリーグで最も出塁率が低い。

チームの売りである中軸打者の打棒を生かすには、より多くの走者を塁上に送り込んでおく必要がある。

しかし、3・4月はパワーヒッターのマレーロが、リーグ最多の7本塁打を放ちながらも5本がソロアーチで、相棒のロメロも3本、9打点と物足りない成績に終わった。

首位を行くライオンズは、先頭打者が4割を超える確率で出塁するのだから、初回の攻防からして大きな差をつけられている。オフェンス面でのちぐはぐさは、投手の個人成績にも表れた。

先発ローテーションでは西勇輝、アルバース、山岡泰輔がいずれも防御率2点台ながら勝ち越せず。殊に、金子千尋は防御率5.75と打ち込まれて勝ち星なしに終わった(カブスもエース格、ダルビッシュ有もいまだ白星つかず)。

新クローザーの増井浩俊に移籍後初セーブがついたのは、4月18日だ。指揮官のテコ入れは早かった。

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