大迫勇也所属のケルンがドイツ・ブンデスリーガ2部降格を余儀なくされ、川島永嗣所属のメスもフランス2部落ちが決定してしまうなど、日本人欧州組を取り巻く状況は険しい。酒井高徳所属のハンブルガーSVも12日の最終節で史上初の2部降格が現実になってしまう可能性が高いだけに、吉田がそれを回避できたのは日本代表にとってもプラスだろう。

西野朗新監督が真っ先に足を運んだ通り、吉田というのは今の日本守備陣に不可欠な存在。エバートン戦でレッドカードを突き付けられるような不用意なミスもまだまだ多いが、やはり彼の世界トップクラスの経験値はロシアを戦ううえで欠かせない。これで2部落ちを強いられていたら、本人は来季の去就を考えながら、2回目の世界舞台に挑むことになっていた。そういう不安要素を取り除けたのは非常に大きい。

彼に残された今季公式戦はマンチェスターC戦のみ。ここでいい実戦感覚を取り戻して、代表に合流することは重要だ。ワールドカップ本番を視野に入れ、ガブリエル・ジェズスやレロイ・ザネ、ケヴィン・デブライネらをしっかりと封じることができれば、間違いなく自信につながる。願わくば、今季王者を零封し、勝ち点3を挙げて帰国してくれれば理想的。大一番を欠場した分、持てるエネルギーを存分に発揮してほしいものだ。

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元川 悦子
もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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