最終目標は「勝つこと」。そのためには、選手たちが能力をいかんなく発揮することが不可欠だ。勝つという任務を背負う選手たちが表舞台で輝くため、チームの裏舞台は常に変革が求められている。

東北楽天ゴールデンイーグルスに、今季からコンディショニング部が新設された。選手たちのコンディションを管理し、不調やケガを未然に防ぐことに特化したこの部署について、部長の安部井寛さんに話を伺った。

◆負担を軽減することは“課題”

コンディショニング部を設立した理由について、安部井さんはこう答える。

「これまでもトレーニングコーチやトレーナーが一生懸命やってくれていますが、それをさらに球団で共有していくことが必要じゃないかと」。

つまり、「誰の状態が良くて、誰が悪いかということなんですが、しっかりチームで健康状態を管理し、1、2軍の首脳陣を含め、スタッフに共有していくことが重要だろうと新設に至りました」。

管理部、国際部、育成部、スカウト部など、あらゆる部署をまとめるチーム統括部の本部長である安部井さんは、部下でもあるトレーニングコーチやトレーナーの仕事ぶりを評価した上で、より包括的にアップグレードされることが必要と設立に至った理由を明かす。

それには、やはり昨季のチーム状況が大きく影響しているという。昨季の楽天はスタートダッシュに成功するも、夏場の過密スケジュールで大失速。

主力にケガ人が続出したため、大きな戦力ダウンも余儀なくされ、2度の大型連敗を喫したことは悔しい事実だ。

「やはりカギは健康状態じゃないかと。過酷な状況というか」と言葉を濁しながら、安部井さんは、チームにある環境の負担をクリアにする。

「パ・リーグ球団は、北は北海道から南は九州までの長距離の移動があって、そのなかで143試合を戦いますから」。加えて、楽天は12球団でも最北にある屋外球場をホームとするチーム。寒さはじめ悪天候などの影響も受けやすい。

取り巻く環境の負担は大きい。だが、安部井さんは、それらは“負担”ではなく“課題”だと当事者意識として語る。

「移動も天候も、われわれに与えられた課題なんです。(ホーム球場を)天然芝にしたこともそうですが、選手の負担を軽減するため、どうアプローチをしていくかだと考えています」。

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