さらに、前半終了間際にも、サラーはロベルト・フィルミーノのラストパスを冷静に沈める。相手GKアリアソの位置を見ながらシュートコースを的確に判断して流し込む高度な技術はまさに圧巻。これこそがプレミアで得点ランキングトップに立てる男の能力なのだろう。 2012年ロンドン五輪に出場し、日本と対戦した頃のサラーはここまでのインパクトを残せる選手ではなかった。フィオレンティーナやローマで過ごしたイタリア時代もそこまでシュートのうまい選手ではなかったという。それがリバプールに来て、これだけ大化けしたのだから特筆に値する。クロップ監督がどのようなアプローチを試みたのかは世界中の指導者が知りたいところ。ゴールへの推進力を伸ばし、GKやDFとの駆け引きを磨いたことだけは間違いない事実と言える。

リバプールは後半にも3得点を挙げたが、後半11分にサディオ・マネが決めた3点目、164分にフィルミーノが決めた4点目も実質的にサラーの得点と言ってもいいものだった。サラーの切れ味鋭い突破から相手守備陣をズタズタに切り裂き、ゴール前がフリーになったところを味方がやすやすと侵入できたからだ。

自分1人でゴールを積み重ねたいとエゴイストになるのではなく、マネやフィルミーノの動きをしっかり見て、得点への最短距離を導き出せるのが今のサラーだ。そういう献身的な姿勢をクロップ監督は重視する。それはボルシア・ドルトムントでロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)、ピエール・エメリク・オーバメヤン(アーセナル)らを指導していた時もそうだった。絶対的点取り屋にもハードワークやチームを支える意識を植え付けられるのが、彼の名将たるゆえんなのだろう。

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