ところがUCI国際自転車競技連合会長のダヴィッド・ラパルティアンの発言が、ちょっとした波紋を呼んでいる。「リエージュはかつて『常になにかが起こる』クラシックだったが、近頃はひどくステレオタイプなレースになってしまった」とほんの数日前に語ったからだ。さらには「ラ・ルドゥットやラ・ロッシュ・オ・フォーコンという伝統坂での決定的動きが欲しい」、「遠くから大胆に仕掛ける選手が必要だ」とも。

たしかにシュレック兄弟やヴィノクロフが活躍していた時代は、ラ・ルドゥットやラ・ロッシュ・オ・フォーコンこそが、ビッグネームたちの勝負地となってきた。しかしここ数年は、小さなアタックや駆け引きはそこかしこで見られるものの、決定機のないままフィニッシュを迎えることも多い。2014年の100回大会などは、30人ほどの先頭集団ーーそれ以前なら考えられなかったほどの大集団であるーーでフラムルージュへとなだれ込み、開催委員長クリスティアン・プリュドムを失望させたものだった。ちなみに翌2015年以降、ラスト5つの起伏の順番は変わっていない。つまり198km地点コル・デュ・ロジエ、211kmコル・デュ・マキザール、222.4kmコート・ド・ラ・ルドゥット、239km地点コート・ド・ラ・ロッシュ・オ・フォーコン、そして253kmコート・ド・サンニコラ..。

ただ注意すべきは、UCI会長の発言は、フレッシュ・ワロンヌの「前日」であること。果たしてこれが起爆剤となったのか、例年ならば素晴らしきマンネリに満ちた水曜日の大会が、今年は極めてスリリングな戦いに姿を変えた。アレハンドロ・バルベルデの5連覇を阻むべく、早い段階で多くのチームや有力選手が積極的な動きを見せた。なによりヴィンチェンツォ・ニーバリが、手に汗握る展開を創り出してくれた。この春「スプリンターズクラシック」ミラノ〜サンレモで鮮やかな勝利をさらい、「石畳戦」ツール・デ・フランドルで衝撃的なアタックを打った張本人だ。たとえ結果は43位に終わったとしても、レースの本質を書き換えたことに変わりはない。

お知らせ

世界一美しいレース
■リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ
4月22日 (日) 午後9:10〜 生中継&LIVE配信
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