人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
いやおうなしにフライングジャンプは盛り上がる。
それもクルム、バド・ミッテンドルフ(オーストリア)のフライング台は、レジェンド葛西紀明(土屋ホーム)がもっとも得意とするシャンツェだ。
速やかにサッツを出て、空中を低めに伸びていき、そこに下からの最後のひと吹き、巻き上げの神風がやってくる。葛西選手はそれがくるのワクワクしながら飛んでいる。
「そのとき、きたーってなるんですね。もう、うれしくてたまらなくて」
表情も軽やかに、その偉大なる向かい風に乗りグイっと進んで、着地でテレマークを決める。そして『よしっ』と右手でガッツポーズだ。
そのままあっさりとひとケタ台の順位を記録する、それも数年前には優勝を遂げているのだから素晴らしい。
そのときの各国TVの著名スキージャンプアナウンサーは、下で伸びていく葛西の背中を観ては『カザイ、カサイ、カザーイがロングジャンプだー』と絶叫しまくった。
これは、毎年の1月になるともはやスキージャンプ中継の名物になりそうな勢いで、われらの葛西が飛ぶ順番になる頃には、会場に用意された各国のテレビブースでは、有名アナウンサーたちが雄叫びの準備をして構えているのである。
それを承知の葛西選手は、顔に微笑みを浮かべて心地良く飛んでいた。
盆地の中央部にある鉄道臨時駅から西側の丘に向けて広がる会場を埋め尽くし、オーストリア国旗を振りかざしている国民の皆さんが、地元オーストリア選手よりも大きな拍手と声援をもって、その葛西選手のジャンプに敬意を表してだった。それこそ偉大なるジャンパーカサイに頑張れとエールと一陣の風をおくっていたのである。
そこで英気を得たカサイは続く、オーベルスドルフ(ドイツ)のフライングに、RAW AIR最終戦のビケルスン、さらには経験がものをいうシーズンエンドのプラニツァまで明るくおおらかなまでに飛び抜けていった。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
ドキュメンタリー ~The REAL~ 【アルペンスキー特集】飽くなき探求心 佐々木明の挑戦
3月31日 午後11:00〜
-
【先行】プリンスアイスワールド 2023-2024 A NEW PROGRESS ~BROADWAY CLASSICS~ 滋賀公演
2月23日 午後3:50〜
-
【先行】第44回全国中学校スケート大会 フィギュアスケート競技 男子 / 女子 フリースケーティング
2月6日 午前9:20〜
-
【限定】第61回 全日本スキー技術選手権大会 スーパーファイナル
3月10日 午前8:50〜
-
アルペンスキー FIS ワールドカップ 2023/24 男子 ジャイアントスラローム アスペン/アメリカ(03/01)
3月1日 深夜1:45〜
-
アルペンスキー FIS ワールドカップ 2023/24 男子 ジャイアントスラローム アスペン/アメリカ(03/02)
3月2日 深夜1:45〜
-
【限定】スキージャンプ FIS ワールドカップ 2023/24 男子 フライングヒル プラニツァ/スロベニア(03/22)
3月22日 午後10:50〜
-
ノルディック複合 FIS ワールドカップ 2023/24 男子 ラージヒル/10.0km トロンヘイム/ノルウェー(03/17)
3月17日 午後9:45〜
J SPORTSで
スキーを応援しよう!