アリョーナ・サフチェンコ/ブルーノ・マッソ組の実力はやはり桁が違う。今大会を見て、率直にそう思った。そして、いくら伝統のある国だとは言え、いくら実績がある選手とは言え、その日にベストな演技ができなかったら、順位が下がる。今のペアスケーティングは、もはやこのような戦国時代へと突入した。

ISU世界フィギュアスケート選手権(ペア)表彰台の様子

1位 アリョーナ・サフチェンコ/ブルーノ・マッソ

245.84(SP:82.98/1位、FS:162.86/1位)

ペアの五輪王者がオリンピックで金メダルを取った直後の世界選手権に出場するのは、1992年のナタリヤ・ミシュクテノク/アルトゥール・ドミトリエフ組以来の26年ぶりだった。今大会にサフチェンコ/マッソ組が出るのは、それほど珍しいことだった。でもそれ以上に珍しいのは、彼らが3大会連続でフリーの世界最高得点を塗り替えるという偉業を成し遂げたことだ。

大会に出るモチベーションを聞かれ、「平昌が遠すぎて、私たちの家族や友人、そして私たちをサポートしてくれる多くの方々がなかなか行けなかったので、ぜひこの場でベストな演技を彼らに届けたいと思って、今大会に参加すると決めたの」と答えたサフマソ組は有言実行を果たした。ショートプログラムで、先シーズンからなかなかノーミスできなかった「That Man」をなんと7つのエレメンツの中、3つに満点が付けられたほどの高い質で完成した。その結果、ショート歴代2位の82.98点を獲得し、1位に付けた。

決勝のフリーはこれまでに2回も世界最高得点を叩き出した名プロ「La terre vue du ciel」。冒頭の高い3回転ツーストはやはりレベル4と満点のGOEを取得した。その後のスロージャンプもきれいに降り、サイド・バイ・サイド・ジャンプも揃えてしっかりと着氷し、スピンやリフトなども完璧に仕上げた。しかも、プログラムの最初から最後までスピード感を保てて、二人のパッションと感情をたっぷりと見せた。
このような神演技に対して、ジャッジたちが半分以上のエレメンツに満点のGOEを付け、演技構成点にも2つの10点を含め、5つの項目ですべて9点台後半を与えた。その結果、グランプリファイナル、オリンピックに続き、サフマソ組はまたもやフリーの世界最高得点を更新し、総合得点でも世界最高得点を記録した。

このような完璧な演技をするのは、1回だけでも難しいことなのに、なぜ3回連続できたのか、その質問をしてみた。するとマッソが「私たちは足で滑るのではなく、心で滑っているからだ」と答えた。
もやは別次元に入った選手にしか考えつかない回答ではないかと率直に思った。来シーズンも競技を続けるかはまだはっきりと決めていないが、試合にしても、アイスショーにしても、別次元に入った二人のプログラムは絶対に見逃せないのだ。

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