日本勢以外では世界王者たちの動向に注目。デュッセルドルフ大会の組み合わせ抽選後に棄権、復帰戦を先延ばししたリオ五輪60kg級王者ベスラン・ムドラノフ(ロシア)がギリギリになってエントリー敢行、同階級は2015年アスタナ世界選手権王者のイェルドス・スメトフ(カザフスタン)も参加すす大激戦。もと100kg級世界王者アスレイ・ゴンザレス(キューバ)が今週になって出場を取りやめたことで分かる通り今大会はエントリーの出入りが激しく情勢は予断を許さないが、出場なればムドラノフは五輪以来、スメトフは昨夏の世界選手権以来の実戦。73kg級では66kg級五輪王者ファビオ・バジーレ(イタリア)が階級転向3戦目に挑戦、海老沼匡とのもと66kg級世界王者対決はみもの。


リオデジャネイロ五輪48kg級金メダリストのパウラ・パレト。大会直前に参戦を 表明

女子は強国ブラジルが52kg級のエリカ・ミランダ、78kg級のマイラ・アギアール、78kg超級のマリアスエレン・アルセマンとかなり手厚く選手を派遣しており、ブラジル選手と各階級に埋められた欧州勢中心の強豪たちの戦いというのが全体を貫く構図。しかし直前になってその俯瞰図を超える「個」が名乗り、リオ五輪48kg級金メダリストのパウラ・パレト(アルゼンチン)がエントリーを敢行した。もともと出来不出来の波が激しい選手、昨秋の復帰戦では勝ちに来たというより「試合をしてみた」という印象だったが、圧倒的な体幹を駆使して威力ある担ぎ技を掛け捲るあの魅力的な柔道を見せてくれるか。大いに注目したい。

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古田 英毅
柔道サイト 「eJudo」編集長。国内の主要大会ほぼ全てを直接取材、レポートを執筆する。
コラム「eJudo's EYE」の著者でもある。自身も柔道六段でインターハイ出場歴あり。J SPORTSワールドツアー中継ではデータマンを担当。

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