「チームは正しい道を歩むうえで、いい人材を見つける自信がある」とピュエル監督解任時にクラブはこのような声明を出したが、結果的にペジェグリーノ監督招聘がチームに困難をもたらしたのは確かだ。吉田もシーズン中に「ピュエル監督の時より状況が悪化している。監督を解任することは必ずしも最高の選択とは限らない。しかし、それは僕の決断ではなく、クラブの決断だ」と現地メディアに語ったというが、それだけ追い込まれた心境だったからだろう。

リーダーシップと責任感の強い彼は「何としても自分でチームを立て直さなければいけない」と強い自覚を持っていたはずだが、今年に入ってからケガで思うようにピッチに立てていない。悔しさを人一倍感じていることだけは間違いない。

いずれにしても、サウサンプトンがやるべきなのは、残り8試合で1つでも多く勝ち点を積み上げること。相手がビッグ6でも結果が全てだ。3月の日本代表欧州2連戦(マリ・ウクライナ)に参戦できない吉田も3月31日のウエストハム戦には復帰できる可能性が高い。そこから5月13日のシーズンラストマッチまで全力で走り抜けていくしかない。

万が一、降格の憂き目に遭ってしまったら、ロシアワールドカップはもちろんのこと、その先のキャリアに暗雲が立ち込める。最悪のシナリオを回避するためにも、吉田にはまずケガをキッチリと治し、出場機会を得て、勝ち点につながる仕事をすることに徹してほしいものだ。

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元川 悦子
もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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