この日も対面に位置するサラーに対し、体を張ったタイトなマークを見せ、爆発的スピードとゴールへの推進力をストップ。シュートシーンをほとんど作らせなかった。サラー封じがこの試合の大きな分かれ目と見られただけに、ヤングの仕事は高く評価すべき。もはや彼は「堅守速攻を主体とするモウリーニョサッカーの申し子」と言うべき選手になったのではないだろうか。

もちろんヤングのみならず、バイリーとクリス・スモーリングの両センターバックも奮闘していたし、守護神のデヘアの反応の良さも光った。右サイドのアントニオ・バレンシアも計算できるパフォーマンスを披露。彼ら守備陣の能力の高さがあってこそ、失点を最小限に抑えられるのだ。

この勝利によって、マンチェスターUは勝ち点を65まで伸ばし、リバプールとの差を5に広げた。首位・マンチェスターCとは10以上の開きがあるため、逆転タイトルは困難だと言わざるを得ないが、2位固めに成功したのは間違いないだろう。

リバプール撃破の勢いに乗って、13日のUCL・セビージャ戦は確実に勝ち切りたいところ。第1レグは敵地でスコアレスドローに終わっているだけに、いかにして点を取るかが8強入りのカギとなる。今回もまた守備陣が奮闘して相手にアウェーゴールを与えず、ルカクやラッシュフォード、サンチェスら攻撃陣が持てる力を発揮してくれれば、問題なく上へ行けるはず。攻守両面でバランスのよくなったマンチェスターUの今後に期待していいだろう。

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元川 悦子
もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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