この失点シーンに、今季のバギーズが集約されている。ブラントとクリホヴィアクがなぜか互いにボールを奪い合い、そこを攫ったウィル・ヒューズのパスでディフェンスラインは瞬く間に切り裂かれた。エヴァンズはまたオフサイドトラップに失敗し、ヘガジーはまたポジショニングを失敗した。

そして1月、ディーニーと天秤にかけた末に獲得したダニエル・スタリッジは、この日も怪我でベンチ入りすらしていないのである。

残留への希望は風前の灯と言っていい。ファンはもうパーデューに対して、トニー・ピューリスにしたような激しい抗議活動を行う気力すら失ってしまったようだ。もはや彼らが求めるのは結果ではなく、最後まで全力を振り絞って戦う姿勢だけだ。

「グレートエスケープ」といえば、2004-05シーズンに奇跡の残留劇を成し遂げたバギーズの専売特許だ。また今節の対戦相手も、3年前に今のバギーズと同じような状況から奇跡の残留を達成している。

前例がないわけではない。しかし今のバギーズに、13年前の彼らや数年前のレスターが隠し持っていた底力を感じることは不可能だ。もし再び奇跡を起こしたいのなら、タイムリミットはすぐそこにまで迫っている。

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フットメディア
Foot!でもお馴染み、スポーツコメンテイター西岡明彦が代表を務めるスポーツメディア専門集団。 語学が堪能で、フットボールに造詣が深いライター陣のコラムは、様々な媒体において高い評価を得ている。 J SPORTSでは、プレミアリーグ中継やFoot!などの番組演出にも協力している。

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