3月3日(土)中日vs.東北楽天戦は、星野仙一元監督の追悼試合として行われる。

今季の楽天は特別だ。優勝を明確に目標として掲げ、それぞれが意識も高く開幕へと突き進んでいる。

「日本一」の経験豊富な佐藤義則投手コーチ、そしてチームの創生期を知る渡辺直人も帰ってきた。今までと違うのは、星野仙一副会長がいないこと…。

星野氏はチームの負けが込むと、「喝」を入れに駆けつけた。教え子や関わった人たちをいつも気に掛けていた。怖くて優しい、みんなの星野さん。その素顔と思い出のエピソードを渡辺直人選手、小山コーチ、森山コーチが語ってくれた。

◆「今年は何としても…」。渡辺直人選手

「思い出はいっぱいありすぎて…」。直人は言葉を詰まらせた。「イーグルスに復帰できたのも、星野さんのおかげ。直接、電話をもらってすごく良い言葉をいろいろと掛けてくださった。詳しくは言えないですけども、直接電話をいただいたいて、『帰ってこい』って言っていただいたんです」。

他球団にいた時にも、そんなことがあったという。「(球場や現場で)挨拶に行くと、いつも優しい言葉をかけてくれました。『ケガするなよ、がんばれよ』って。

時々、冗談かもしれないんですけど、『イーグルスに帰ってこんかー、指導者としてなー』って言われたりして。『いやいや、まだ現役やらせてくださいよー』って僕も返したりして…」

「本当にショックです。愛があふれる人っていうのは、ああいう人のことを言うんです。だから今年は何としてもがんばらなきゃいけない」。

◆「1人でも多く、一軍で活躍できる選手を送り出す」。小山伸一郎二軍投手コーチ

「怒られるのは、だいたい僕でした。選手時代も、他の選手がミスしたら僕が怒られたり」。小山コーチは、直人とはまったく違う関係性を明かした。星野氏の中日監督時代から仕えてきた。長い付き合いは察して余りある。

感情を見せないように、どこかぶっきらぼうに小山コーチは続ける。「何かとよく怒られましたよ」と、まるで星野氏への強い思いを隠すかのように言い放つと、俯きがちに続けた。

「でも…楽天を引退して、こうしてコーチで残ることができているのも、本当に副会長のおかげです。そうやって怒ることで、僕をコーチしてくれてたのかなって今は思います…」。

「僕も(星野氏のように)そうありたいと思います。オンとオフはしっかりして、慕われるコーチでありながら、締められるところは締められるように。多くを語らず、背中でピリッとできるようなコーチになりたいですね」。

「それに、去年は本当によくファームに来てくれたんです。ファームの選手に対しても、すごく目をかけてくださった」。

「何とか目にかけてくれた選手を1人でも多く、一軍で活躍できるように、戦力になる選手を送り出せればいいなと思います。何とか、今年は是が非でも優勝しないといけない」と、あふれる思いと今季の決意を語った。

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