だが、しかし、とくに前半の1点が入る場面まで、いや後半の途中までは、やはり「決勝戦らしい試合」つまり、攻撃よりも守備が優先された試合だったことは確かだ。もっとはっきり言えば、イングランドらしからぬ、イタリアのクラブ同士のような展開だったとも言える。 アントニオ・コンテ監督はもちろんイタリアの名将。ユベントスを「常勝軍団」に作り上げたのがコンテである。

一方のモウリーニョ監督もレアル・マドリードでも、インテル・ミラノでも守備をベースにタイトルを取ってきた指導者だ。レアルでは、タイトルは奪ったものの「守備的過ぎる」と批判されて事実上解任されている(それでいて、最近になってレアル側がモウリーニョに秋波を送っているという話もあるようだが……)。

順位争いを考えれば両監督が守備主体の試合を展開して「ウノ・ゼロ」の勝利を目指すことに不思議はないし、とくに両監督同士の対抗意識の強さを考えればなおさらである。 だが、そんな「ウノ・ゼロの美学」を前面に押し出したような試合に対して、イングランドの観客がどんな反応を示すのかという点に、僕は興味を抱いた。

イングランドのフットボールと言えば「勇猛果敢さ」が最大の特徴だ。かつての「イングランド・スタイル」といえば、ロングボールを蹴り込んで、センターフォワードと相手のストッパが激しい1対1のバトルを繰り広げるあたりが最大の見せ場だった。

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