2018年IJFワールドツアー欧州シリーズ第2戦、グランドスラム・デュッセルドルフ大会がいよいよ今週末に迫った。2月23日から25日まで3日間にわたって開催されるこの大会の様子は、JSPORTSで生中継される。

この欧州シリーズ、選手のエントリー動態に異変あり。これまでシリーズ最高位大会とされていた前々週のグランドスラム・パリ大会の参加者が399名に留まった (男子の参加者232名は大会史上最少)のに対し、今年から「グランドスラム」に昇格したこのデュッセルドルフ大会のエントリー数は現在のところなんと553名。
もちろんこれは本番で目減りすることになるが、パリの事前エントリーが429名であったことを考えれば今大会の巨大さがわかろうというもの。

今大会から本格復帰するリオ五輪金メダリスト・大野将平

実はここ数年「パリが減り、デュッセルドルフが増える」という流れは緩やかに進んでいたのだが、今年のグランドスラム大会昇格でこれが一気に加速した形。面子も豪華そのもので、純競技レベルのシリーズ最高峰大会は今大会になるのではないか。

この極めてレベルの高い大会、男子で注目されるトピックはまず「リオデジャネイロ五輪金メダリストの復帰」。
2017年度は全体としてリオ五輪の有力選手が休養、あるいは療養、あるいは敢えて慣らし運転に舵を切ってその影を薄くした年であったが、いよいよ今シーズンは彼らが畳に本格復帰。その口火を切る形で今大会のエントリーリストには3人の金メダリストが名を連ねている。

日本からは73kg級の大野将平と90kg級のベイカー茉秋がエントリー。

大野は五輪後体重無差別の全日本選手権に参加したが、以降は大学院で学業に注力。12月のグランドスラム東京には出場こそしたものの修士論文執筆が佳境ということもありこれを明らかな「顔見せ」に留め、1試合をこなしたところで敢えて畳から降りている。つまり実質的な復帰第一戦は今大会。海外の重鎮たちを「大野は神だ」と驚嘆させしめたあの圧倒的な強さの一端を見せてくれるのか、世界のファンがその一挙手一投足に注目する。

ベイカーは昨年4月の全日本選抜体重別選手権で右肩を負傷、以降は手術と長いリハビリに時間を費やしこれが五輪後初の国際大会。正真正銘の復帰戦である。
ベイカーは汲めども尽きぬ肉体的・精神的なスタミナを武器に五輪を制覇。相手の防壁の細かい凹みに前進と掌握を摺り込んでいくそのスタイルにルール、そしてライバルたちとの相性が噛み合っての戴冠であったが、より「投げて勝つこと」が重視される今バージョンのルールにあって今度はどんなスタイルを志向してくるか。
ベイカー最大の長所は実は適応力でもあり、このあたりが非常に楽しみ。まだコンディション万全とは思われぬが、公開稽古では相変わらずの不思議なセンス、そしてなにより辛酸を経ての精神的成長を強く漂わせていた。

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