本来、三刀流などという言葉は存在し得ないのだが、天性の運動神経に恵まれたアスリートとなると、その辺の事情も異なってくるようだ。

本日も話の出所は、エンゼルスのアリゾナ春季キャンプ。17日の土曜日、マウンドに上がった大谷翔平は初めてバッターを立たせ、2イニングを想定して30球を投げた。

「MLB.com」の伝えるところによると、そのなかで、大谷はブレナン・モーガンやハットン・モイヤーといったマイナーリーグの選手たちを相手に投球し、打者をレフトフライに打ち取るなどまずまずのピッチングを披露したようだが、キャッチャーのマーティン・マルドナードによると、カーブの制球にてこずったとのことだった。

「彼はこれからも、この春季キャンプ特有の経験をすることになるけれど、これは気候によるものなんだ。カーブの制球力が素晴らしい選手でも、ここではその制球が利かないのは良くあることんなんだ」。

「シンカーでも同じなんだけど、それはここの気候が乾き過ぎているからなんだよ。シーズン中のような曲がり方がしないんだ」とは、マルドナードの弁。国土が大きく、気候帯の多様なアメリカでのプレーに順応する難しさを端的に表すエピソードだ。

この日はバッティング練習を行わなかった大谷だが、火曜、あるいは水曜にピッチャーを相手にした実戦的な打撃練習が予定されているとのこと。なお、練習後、マイク・ソーシア監督はローテンション間の大谷の起用法について、代打や代走での起用も想定していることを明かした。

「これまでピッチャーを代走にしたことは一度もない。良い面より悪い面の方が多いから。しかし、ショウヘイは単にピッチャーだけの選手ではない」。

「彼は代打でも代走でも、ベンチから出てきて何かをできる能力を持っている選手だし、必要であれば当然その能力を活用することになる。というのも、我々はそれで彼をリスクに晒しているとは思っていないから。彼にはそれができるのだよ」とソーシア監督。

シーズン中は、「走攻守」ならぬ「走投打」という三足の草鞋を履くことになるかもしれない大谷の走力という3本目の刀にも注目したい。

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J SPORTS 編集部

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