こうして、アーセナルはヨーロッパリーグの選手起用を一考する必要に迫られている。ラカゼットが使えず、エリック・オバメヤンはボルシア・ドルトムントの一員としてプレーしているため、決勝ラウンド以降は選手登録できない。また、アレクシス・サンチェスがユナイテッドに、テオ・ウォルコットがエヴァートンに、さらにオリビエ・ジルーがチェルシーに去ったため、突如としてストライカーが不足に陥った。ヴェンゲル監督はアレックス・イウォビ、エディ・エンケティアといった若手に期待を寄せるが、両名ともに未知数である。

いまこそダニー・ウェルベックを起用すべきだ。ユナイテッドからアーセナルに移籍した後も負傷に悩まされ、プレーも相変わらず淡白だが、ヨーロッパにおける場数はチームでもトップクラスだ。エステルンドとのヨーロッパリーグ・ラウンド32第一戦では先発しながら無得点に終わったとはいえ、ユナイテッド在籍時に数多くの修羅場をくぐり抜けてきたウェルベックの経験値こそが、ヨーロッパリーグを勝ち抜くうえでの貴重なアイテム、といえるのではないだろうか。

「ラカゼットの負傷は想定外だ」「なぜオバメヤンを使えないのだ!? ルールが古い、古すぎる」と嘆いてばかりいないで、現有勢力を改めて精査し、一刻も早く最善策を見いだすことが、ヴェンゲル監督の職務である。

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粕谷 秀樹
月刊ワールドサッカーダイジェスト初代編集長を務めた。海外サッカーの解説者としても活躍。

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