今季も久米島キャンプは、活気と希望と驚きに満ちていた。主なできごとを振り返ると…

◆岸がブルペンで地獄の273投球。松井「岸さんだからできること」

J SPORTSのインタビューに応える岸

昨年に続いて今年もベテラン岸孝之は、“マイペース”が驚きの“ハイペース”だった。久米島キャンプの第2クール終盤の9日、ブルペンで273球を投げたというニュースが席巻した。「投げていくうちに、どんどん良くなったから」という。

この時期、ピッチャー陣が取り組むのは、「フォーム固め」。今季からは投球動作が一瞬止まったり、動きが変わったりする「二段モーション」が解禁された。それにより二段モーション気味だった投手は、「元に戻す」方向で修正をしている。

岸もその1人。身体にフォームを染みこませるためにも数多くを投げたのだろうが、投げ続けた時間は実に1時間半超。とんでもない球数を脅威の時間ずっと投げ続けたと、キャンプ地がざわついた。

丁寧に修正する松井

これについて松井裕樹が面白いことを言っていた。「岸さんぐらいフォームがキレイだからできるんです」と。

則本昂大や現ヤンキースの田中将大からも絶大な信頼を寄せられている、星洋介トレーナーいわく「良いフォームは安全」らしく、松井は「だから、僕なんかが同じことをしたら、すぐ肩を壊します」と言うのだ。

そんな松井は、「ブルペンで悪かった」という翌日、居残って一球一球ていねいに投げてはブルペンキャッチャーの塚田秀典さんに確認し、修正していた。投手は個性豊かだが、「フォーム固め」へのアプローチもまた、それぞれ異なっているのだろう。

◆銀次は相変わらず遅くまで猛練習、「もっとやりたいことがある」

ひとり黙々とジョギングする銀次

野手陣では、銀次が今季も黙々と遅くまで練習していた。キャンプ名物にもなっている銀次の集球ネット入れ(40メートルほど先にある直径1メートル未満のネットめがけて、トスバッティングをする練習法)は、10日に少し見られただけ(でも、相変わらず見事に次々とインしていた!)。

ちなみに、同じ練習をオコエ瑠偉はじめ若手野手が少しトライしていたが、ほとんどが入らず。いかに銀次がバットコントロールに秀でていたかが見てとれた。

ただ、この練習法について銀次本人に尋ねると、「まあでも、あれは遊びみたいなものなので」とのこと。どちらかというと、昨季からは身体を大きく使ったスイングを意識づけしているのだという。

それでいて、守備では自然とグラブトスも決めてみせるほど、繊細な技術もレベルアップさせている銀次。スタミナ強化のランニングも気がつけば1人黙々と走り込むなど、走攻守でスキのない鍛錬に勤しむ。それでも本人に言わせると、「いやでも、もっとやりたいことはあるんですよね」。

走攻守で自信を持って入ってきた新人も、チームのフランチャイズプレイヤー銀次には圧倒されているようだ。

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