地元紙「ロサンゼルスタイムズ」の報じるところによると、今週から始まるロサンゼルス・エンゼルスのアリゾア春季キャンプが今年ほどメディアから注目を集めるのは、実に29年振りのことだそうである。

では、29年前に何があったのかというと、1989年はエンジェルスにジム・アボットが入団した年だったのである。

アボットの詳細は読者によるグーグル検索に任せるとして、同紙の記者は、アボット入団当時、エンジェルスがキャンプを張っていたアリゾナにあるカクタスリーグの球場には、満員の観客が詰めかけたと言う。

そして、CNN、ABC、CBS、NBCなど、主要テレビ局を始めとする多くのメディアが、アボットにインタビューするために砂漠の町にやって来たと、約30年前の光景を綴っている。今年、そのスポットライトを一身に浴びるのが、大谷翔平であるのは言うまでもない。

記事によると、球団側は最大175人の記者の来場を見込み、大谷のメディア応対用に近隣のホテルに会議室3部屋を借りているほか、古い地方球場でメディアの要望を満たすべく、食堂をメディア用の作業場として改造し、更に右翼の後ろ側にもメディア用にテントを張ったとのことである。

また、ひとたびレギュラーシーズンが始まれば、球団側はホームゲームには75〜80人の記者が毎試合取材に入り、ロードゲームにも30〜40人の記者が帯同すると見込んでいる。ちなみに、昨季エンジェルスのロードゲームに帯同した記者は3人のみだったとのこと。

かようにして、大谷は現地でも注目を集める存在となっているわけだが、球団はそんな彼をチームの顔として利用することには慎重になっている。

記事では球団関係者の「我々は異なる文化、メジャーリーグ、そしてチームメイトに溶け込もうとしている23歳の選手についての話をしているわけですから」という言葉を紹介している。

何はともあれ、今春はアリゾナの片田舎の町の景気が一時的に良くなるのは間違いなさそうだ。

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J SPORTS 編集部

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