実際のところ、ファンダイクは手を抜いていたのか。これは本人以外の誰にもわからない。もっとも、これまで我々が見てきた彼の姿を考えれば、そんなことをするような選手には思えないというのが大半の意見だろう。サウサンプトンファンの姿勢は、それまで彼らがいかにファンダイクのことを愛していたかということの裏返しだ。

「僕にはどうすることもできない。(サウサンプトンでは)いつも楽しかったし、彼らがしてくれたことにはとても感謝している。僕は動き出したし、彼らも動き出しているよ」。ファンダイクはリヴァプールの地元紙にそう語った。日曜日のこの試合の後、リヴァプールはCLでのポルトガル遠征を控えていることから、もしかすればファンダイクに休養が与えられる可能性さえある。

近年、ルーク・ショー、カラム・チェンバーズ、リッキー・ランバート、アレックス・オクスレイド・チェンバレンといった選手たちは拍手で迎えられた。アダム・ララーナに向けられた敵意は、それまで彼がセインツで成し遂げた功績を考えれば、ちょっとかわいそうだったかもしれない。デヤン・ロヴレンに至っては、「ここ(サウサンプトン)に来た時からリヴァプールの方を見ていた嘘つき」として永遠にセント・メリーズで記憶され続けている。

ただし今回は、そのララーナやロヴレンの比ではないブーイングが、どこかにいる“背番号4”へ浴びせられるだろう。それが、フィルジル・ファンダイクという男がサウサンプトンに残してきた全てなのだから。

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フットメディア
Foot!でもお馴染み、スポーツコメンテイター西岡明彦が代表を務めるスポーツメディア専門集団。 語学が堪能で、フットボールに造詣が深いライター陣のコラムは、様々な媒体において高い評価を得ている。 J SPORTSでは、プレミアリーグ中継やFoot!などの番組演出にも協力している。

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