この欧州シリーズを2018年世界選手権代表第3次選考会と位置付けて臨む日本勢は例年通り非常に豪華な布陣。
男子では大会2連覇が掛かる100kg級の飯田健太郎、躍進中の小川雄勢と影浦心の最重量級コンビ、「投げねば勝てない」新ルールに逆行するかのごとく異常なまでの組み手の強さでグランドスラム東京を制した73kg級の立川新と国際大会で実績を残した大学生4人に注目。昨年度大会で5連続一本勝ちをマークして優勝、世界の注目を集めた飯田健太郎は以後やや停滞中。今大会を機に復活なるか、特に期待したい。

63kg級 勢いに乗る田代 未来(日本)

女子はクラリス・アグベニュー(フランス)、ティナ・トルステニャク(スロベニア)の世界王者2人に、12月のワールドマスターズを制して勢いに乗る田代未来がエントリーする63kg級が熱い。
アグベニューは同大会で田代に敗れ、長年続けて来た対日本選手の連勝を「14」で止められたばかり。もともと田代はトルステニャクには滅法強く、今大会で再びアグベニューが田代の後塵を拝することとなれば一気に階級の構図は「3強」に変化しかねない。地元大会でアグベニューがこれを止めることが出来るか、それとも田代が一気に階級トップに名を連ねるのか。2020年までの63kg級勢力図に決定的な影響を持ちかねない重要な節目だ。

日本勢では阿部詩と素根輝の高校2年生コンビの活躍に注目。52kg級の阿部は、世界選手権金メダルの志々目愛、銀メダリストの角田夏実を差し置いてグランドスラム東京に見事優勝。女子離れした投げの威力はスターの資質十分、今大会も豪快な一発に期待。
昨年国内体重別最高峰大会である全日本選抜体重別を早くも制した素根は、こちらも女子離れしたパワーに、畳の中に根を伸ばしたかのような安定感、そして相手の技を無力化する柔らかさを併せ持つ逸材。
グランドスラム東京では朝比奈沙羅に敗れて優勝を逃しており、今回は世界選手権代表権獲得に向けてついに訪れた「負けられない大会」だ。


※当コラムは2月8日のエントリー情報をもとに作成しています

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古田 英毅
柔道サイト 「eJudo」編集長。国内の主要大会ほぼ全てを直接取材、レポートを執筆する。
コラム「eJudo's EYE」の著者でもある。自身も柔道六段でインターハイ出場歴あり。J SPORTSワールドツアー中継ではデータマンを担当。

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