ヒトコム サンウルブズ

スーパーラグビーは2月17日開幕。ヒトコム サンウルブズは24日に初戦をむかえる。

スーパーラグビーが始まるたびに思い出す。1996年。初夏。東京の保谷市、西武新宿線の東伏見駅から徒歩でまもなくの早稲田大学ラグビー部寮、玄関を入って右の部屋、このチームのコーチになったばかりの本稿筆者は、自宅から持参のテープを東芝製のビデオ再生機に押し込んだ。週末、練習前の午前だった。

同年の3月1日に歴史を始めた「スーパー12」の開幕戦、ウェリントン・ハリケーンズ対オークランド・ブルーズ。長らくアマチュア競技であることを誇りに抱いていたラグビーは「プロの時代」に足を踏み入れた。どこかで手に入れた録画映像が始まる。しばらくすると、ひとりの4年部員が背後に立っていた。そして言った。

「なんですか。これは」

伸びやかなランで15番の定位置をつかんだ大学生の目は本当に輝いていた。ほかの表現を思いつかない。圧倒的なスピード、とことん前向きな攻撃精神、ラグビーが変わった瞬間がそこには記録されていた。観客を喜ばせる。視聴率や広告収入を呼ぶような娯楽性を磨く。ラグビーが初めて「純粋な勝利の追求」や「友情」とは異なる領域を意識した。初年度の初戦、選手たちの使命感はみなぎった。

ちなみにスーパーラグビー史における初めてのトライは、ハリケーンズの背番号13、アラマ・イェレミアが記録した。のちにサントリーに所属する人は、サモアに生まれ、奨学金を得てニュージーランドのヴィクトリア大学へやってきた。教育熱心な両親の方針でずっと本格的なスポーツとは縁がなかった。本人のコメントでは「1991年にラグビーを始めた」。20歳か21歳のはずである。3年後にはオールブラックスに選ばれ、5年後にプロとして歴史的なスコアを挙げる。まさにラグビーの変革を彩る彗星ではなかったか。

あれから22年のシーズン。東京を本拠とするサンウルブズの陣容は厚くなった。ジャパンのジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)が指導を兼任、ハイランダーズで優勝経験を有し、勝手のわかるコンペティションでの采配に成否は託される。SHの流大、ナンバー8で南アフリカ出身のヴィリー・ブリッツ、身長がそれぞれ166僉193僂痢峩ζ吋ャプテン」が、さまざまな背景、国籍の集うカラフルな集団をいかに統率するかも興味深い。

お知らせ

\2月9日(金)、10日(土)開催/
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