オーバメヤン加入によって、ベンゲル監督は布陣変更にトライするかもしれない。オーバメヤンとラガゼットを最前線に並べる2トップが機能すれば、相手チームにとっては間違いなく脅威になる。そういう新たな攻撃のバリエーションを構築できれば、アーセナルは6位という苦境から脱するきっかけを得られるかもしれない。この男がガナーズを劇的に変化させてくれることは十分考えられるのだ。

これまでACミランを皮切りに、フランス2部のディジョン、同1部のリール、モナコ、サンテティエンヌ、ドルトムントとキャリアアップを遂げてきたオーバメヤンだが、イングランドは初挑戦。ドルトムント時代にはUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)でレアルやユベントス、モナコといったビッグクラブとの対戦経験はもちろんあるが、プレミアリーグという環境はまた一種独特だ。対峙する守備陣のレベルも相当高いだけに、ドルトムント時代のようなゴール量産が叶わない可能性もゼロではない。いかにして新天地の環境に適応し、自身の最大の武器である爆発的スピードを発揮するのか。そこは非常に興味深いところだ。

 

今後のアーセナルの日程を見ると、2月3日のエバートン、10日のトッテナム戦とプレミアリーグの重要なゲームが待っている。そして2月中旬以降はUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦・エステルスンドFK戦、リーグカップ決勝のマンチェスター・シティといった大一番が控えている。そこまでにオーバメヤンがどこまでフィットするのか。ラガゼットとの使い分け、あるいは共存を含めた攻撃陣の構成はどうなるのか。そのあたりをしっかりと見極めたいものである。

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元川 悦子
もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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