新天地デビューのウォルコットがいきなりアシストを見せたことは収穫だが、かつてイングランド代表でともに戦ったルーニーとの連携から1点が生まれたことも大きな意味を持つ。今季マンチェスター・ユナイテッドから古巣復帰したルーニーと、アーセナルから活躍の場を求めて移籍してきたウォルコットはともにエバートンで新たなキャリアを築こうとしている。

その2人が揃ってピッチに立ち、多彩な攻撃パターンを演出してくれれば、エバートンサポーターにとっては理想的なシナリオではないだろうか。イングランドでは「ビッグ6のクラブでプレーしてこそ真のスター」という印象が根強く、そこから去った選手はすでに一時代を終えた存在のように見られがちだが、彼らはまだまだ十分やれるポテンシャルがある。その可能性を垣間見ることができたウエストブロミッチ戦だったと言っても過言ではないだろう。

エバートンは24試合終了時点で勝ち点28の9位。ビッグ6の一番下に位置するアーセナルとの勝ち点差は14で追いつくのは容易ではないが、脅威を与える存在にはなれるはず。今季のエバートンは総得点の26に対し、総失点が39と攻守のバランスが悪い。守備を修正しながら、ウォルコットの加入を起爆剤にして得点力アップを図っていけば、上位浮上の糸口をつかめるのではないか。エバートンの今後の動向が非常に楽しみだ。

photo

元川 悦子
もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

お知らせ

17/18 イングランド プレミアリーグ

J SPORTSでは今シーズンも見どころ満載のプレミアリーグを生中継含め毎節5試合放送。 世界一ハイレベルな戦いをお見逃しなく!


»詳しくはこちら
»お申し込みはこちら

スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ