八木聖人

王座奪還か、リーグ初優勝か──。

両チームの日本人の攻撃という点でも、注目ポイントは多い。例えば名古屋は、西谷良介や吉川智貴といった攻撃力の高いバランサーに加えて、平田・ネト・アントニオ・マサノリ、八木聖人、橋本優也といった生きのいい攻撃者が、メキメキと力をつけている。彼ら若手選手による「名古屋は外国人だけじゃない」と訴えかけるようなプレーは、これまでの名古屋には見られなかったような姿だろう。

一方で町田の攻撃の中心は、昔からずっと日本人だ。40歳にして、最前線で走り続ける“スピードスター”金山友紀を筆頭に、森岡、室田以外にも、中井健介や原辰介といったニューフェイスの活躍も際立つ。守備と同様、組織的な戦いを得意とする町田は、4人全員がパスを回しながら相手の裏を取って攻める「クワトロ」を駆使して、今シーズンも安定感抜群の強さを発揮してきた。

室田祐希

あえて、今シーズンの両チームにおけるMVP級の選手を選ぶとすれば、名古屋はルイジーニョで、町田は室田祐希だろうか。ただし、こうして見てきた通り、両者は日本人選手、外国人選手がそれぞれ特徴を出し合いながら、結果を残してきた。もはや「主役は全員」と言いたくなるほど、タレントぞろいなのだ。

「僕は全選手の中で唯一、(プレーオフが始まった5シーズン前から)すべての決勝を戦っているが、リーグ戦とプレーオフは別物だと、すごく感じる」
森岡がそう話す通り、一戦必勝のこの戦いは、リーグ戦とは異なるメンタリティーが求められている。名古屋は、失った威信を取り戻し、王座奪還を果たすため、町田は、昨シーズンあと一歩のところで逃した悲願のリーグ初優勝を果たすため。それぞれの思いが、交錯する。最後に笑うのは、果たして──。

photo

本田好伸
1984年10月31日生まれ、山梨県甲府市出身。フットボールライター。 編集プロダクション、フットサル専門誌を経て、2011年からフリーランスに転身。 サッカーやフットサルをメインに取材を続けながら、ライター、エディター、カメラマンとして活動している。

お知らせ

◆フットサルFリーグ17/18 放送!

◆フットサルFリーグ17/18 放送!
J SPORTSでは6クラブ共同開催で行われる「J SPORTS シリーズ」など年間54試合を放送!


特集ページこちら »

スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ