それでも終盤にベルナルド・シルバとイルカイ・ギュンドアンが2点を奪って4−3まで追い上げるところはさすがマンチェスターC。クロップ監督もボルシア・ドルトムント時代の教え子に手痛い一発を浴び、彼らの凄さの一端を再認識したことだろう。それでもクロップ監督はクロップ監督らしい「相手を打ちのめす」という攻撃姿勢を90分通して貫き、今季無敗だった相手に土をつけた。これは特筆すべき成果と言っていい。

コウチーニョの抜けた穴を一切感じさせなかったことも収穫だ。チェンバレンのキレと鋭さが際立っていることも大きいが、前線3枚の迫力で得点まで持ち込める自信を深めたこともプラス要素と言っていい。中盤をコントロールするジャンもいい動きを見せているし、途中からピッチに立ったアダム・ララーナやジェイムズ・ミルナーも悪くなかった。主力にけが人が出なければ、彼らはインテンシティーの高いフットボールを展開し続けられる可能性が高い。

だからこそ、守備の強化は必須のテーマだ。サウサンプトンから113億円を投じて獲得したフィルジル・ファンダイクは今回負傷でピッチに立てなかったが、最終ラインに彼が加われば少しは状況を改善できるだろう。さらなるDFの獲得に乗り出すという噂もあるだけに、その動向は興味深いところだ。今回のマンチェスターC撃破が果たしてクロップ監督、リバプールの面々にどのような影響をもたらすのか。ここから先の展開が非常に楽しみだ。

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元川 悦子
もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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