仮に移籍するにしても、MLSや中国リーグというのは彼のポテンシャルを考えるとあまりにもったいない。36歳という年齢、度重なるケガとハンディキャップは確かにあるものの、アヤックス、ユベントス、インテル、バルセロナ、ACミラン、バリサンジェルマン、マンチェスターUというビッグクラブを渡り歩き、4つのリーグで優勝、5度の得点王を手にした男がこのままトーンダウンするとも考えにくい。マンチェスターUが放出を決断するにしても、もう少しレベルの高い環境を見つけるべきだ。

イブラヒモビッチとの契約が今季いっぱい残っているため、この時期の放出は移籍金が伴う。それが1つのハードルになるのは事実だが、彼の今後を第一に考えるくらいの器の広さを見せてもいいはずだ。そもそもイブラヒモビッチが今、苦しんでいるのは、マンチェスターUでの昨季のケガが原因。再契約という形でその恩に報いたと名門クラブは考えているかもしれないが、ロシアワールドカップを視野に入れて、彼にとって最良の選択になるように仕向けてほしいものだ。 いずれにしても、イブラヒモビッチが再びピッチに立てるようになるのはいつなのか。今月後半戦の動向をしっかりと見極めつつ、怪物FWの復活を待ちたい。

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元川 悦子
もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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