歓喜に沸く帝京フィフティーン

試合終了のホイッスルが鳴ると同時に、今年も赤いジャージーに袖を通した常勝軍団が満面の笑みで拳を突き上げた。

1月7日、第54回全国大学ラグビーフットボール選手権大会の決勝が、秩父宮で行われ、19年ぶりの決勝進出を決めた明治大学と前人未踏の9連覇を目指す帝京大学が対戦。

大学ラグビー界の最高峰といえるこの試合を一目見ようと、冬の寒さ厳しい秩父宮ラグビー場には20,489人の観衆が集まり、熱い声援を送った。

試合は後半に持ち前の修正力で大逆転劇をみせた帝京大が21-20で勝利。2009年から続く連覇を9に伸ばし、日本ラグビー界にまた一つ新たな金字塔を打ち立てた。

帝京大のキックオフで開始されたこの試合。先制したのは明治大だった。前半6分、帝京大が敵陣10mライン付近でBK(バックス)展開したところを明治大BKの要、CTB(センター)の梶村祐介(4年=報徳学園)がインターセプト。そのまま約60mを走り切りトライ。0-5とされる。

流れを取り戻したい帝京大だったが、その後も苦しい展開を強いられる。9分、キックオフ直後の場面でWTB(ウィング)木村朋也(1年=伏見工・京都工学院)が危険なプレーという判定で、まさかのシンビン(10分間の一時的な退場)となる。

1人少ない状況のなか、何としても得点が欲しい帝京大も12分、CTBのニコラス・マクカラン(1年=八ミルトンボーイズ)がビックゲインを見せ、敵陣ゴール前まで迫ると、FW(フォワード)の連続攻撃から最後はタテをついたHO(フッカー)で主将の堀越康介(4年=桐蔭学園)が飛び込んでトライ。

直後のゴールもキッカーの竹山晃暉(3年=御所実)が確実に決め、7-5と逆転に成功する。

しかし、明治大もすぐさま反撃に出た。15分、ラインアウトからBK展開をすると巧みなサインプレーから、最後は大外でもらったWTB高橋汰地(3年=常翔学園)がゴール右隅へトライ。7-12と再び逆転を許す。

さらに26分にもゴール前の攻防からディフエンスラインの隙をつかれトライ。ゴールも許し、7-17と大きくリードを許しての折り返しとなった。

10点リードを許してのハーフタイム。帝京大の岩出雅之監督は「厳しい展開のなかでどれだけ自分たちのゲームができるか」。「楽しんでいこう」と話し、選手をグランドへと送った。

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