1月5日(金)、第97回全国ラグビー大会は準決勝2試合が行われ、曇天で小雨の降る「花園」で、寒さを忘れさせるような熱戦となった。

両試合ともAシードがやや有利かという大方の予想の中、Bシードチームがディフェンスで身体を張った試合を見せる展開となった。

東海大仰星、FL魚谷のトライ

1試合目はAシードのディフェンディングチャンピオンの東福岡(福岡)とBシードの東海大仰星(大阪第2)という、前年度の決勝と同じカードとなった。

試合は序盤から攻める東福岡に対して、東海大仰星がディフェンスで前に出て、プレッシャーをかけるという構図になる。東海大仰星は接点にも人数かけて、相手が得意とするワイドアタックもしっかりとカバーディフェンスに走った。

試合が動いたのは前半13分、東海大仰星CTB(センター)和田悠一郎(3年)がタックルし、ややボールの軌道が変わったボールをSO(スタンドオフ)三村真優(3年)がインターセプトし、自陣から走りきって中央にトライを挙げて、7-0と先制する。

東海大仰星SO三村のインターセプト

その後も東海大仰星が粘りのディフェンスで相手の攻撃を抑えると、21分、敵陣30mのラインアウトから東海大仰星がモールを押し込み、最後はSH(スクラムハーフ)松木勇斗(3年)が押さえて、14-0として前半を折り返す。

後半、先手を取ったのもやはり東海大仰星だった。スクラムを起点にNO8(ナンバーエイト)檜垣大宇(3年)が持ち出し、最後はラックからFL(フランカー)魚谷勇波(3年)がインゴールでボールを押さえて、21-0と大きくリードする。

だが、東福岡も負けてはいない。SO宝田悠介(2年)を入れて、SO丸山凜太郎をCTBに下げてダブル司令塔のような形にし、さらに1年生WTB(ウィング)志氣陸王を投入するなどして勝負に出る。

東福岡、SO宝田投入も追いつけず

東福岡はSO宝田がステップで相手のディフェンスをかわしてリズムを作り、11分は大外で待っていたキャプテンNO8福井翔大(3年)がトライ、13分はFL(フランカー)木原音弥(3年)が押さえて、21-14と7点差に迫る。

その後も東福岡は攻める姿勢を貫いたが、東海大仰星はCTB和田のタックルや、FW(フォワード)のカウンターラックなど、要所で集中力を見せてトライを許さず、そのまま東海大仰星が21-14で勝利を収めた。

連覇を達成できなかった東福岡の藤田雄一郎監督は「(敗因は)相手のプレッシャーもありましたが、ミスも多かった」と言いつつ、選手たちに対して「よくやったと言ってあげたい。ベスト4に行って感謝しています」。

決勝進出を喜ぶ東海大仰星

そして、「ベスト4に入ったということは今年1年間やってきたことが成功したということなので。本当にまたここ(花園)に帰ってきたい」と選手たちをねぎらうことも忘れなかった。

また、高校卒業後のパナソニック入りが決まっているキャプテンのNO8福井は「悔しすぎて言葉が見つからない。(前半に得点を取れなかったことは)それが僕たちの実力ですし、それ以上に仰星の圧力がありました。仰星が強かった。改めて最高の仲間と一緒に試合ができたと思っています」。

また、「ありがとうという気持ちと、申し訳ないという気持ちの半々です。この負けをバネにして、いつかこの負けがあったから良かったと思えるよう、一生懸命自分の弱い部分を克服していきたい」と目を赤くしつつ前を向いた。

東福岡NO8福井キャプテン

勝利した東海大仰星の湯浅大智監督は「自分たちのやるべきことを信じてやりきった。生徒たちを誇りに思います。15人でディフェンスし続けたことが勝因だと思います」。

「紺(東海大仰星)が緑(東福岡)に勝つにはチームでどれだけ戦うか。東福岡さんもチームで戦ってこられるが、それ以上のチーム力を大切にしました」とチームでの勝利を強調した。

キャプテンのCTB長田智希(3年)は「試合の最初から自分たちが決めたラグビーをしっかりと徹底しようということと、ディフェンスの部分でとにかく走り続けて、タックルをささり続けようという話をしていました」。

「ここまで来たので勝つという強い気持ちを持って挑んで、全員で優勝をつかみとりたい」と意気込んだ。

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