双方ともにスリーバック。数字で言えば「3−5−2」なのだが、中盤での攻防はシステム論などでは語れないような双方の思惑の違いが見て取れた。 チェルシーの方はエンゴロ・カンテ、セスク・ファブレガス、ティエムエ・バカヨコの3人のセントラルMF(日本で言うボランチ)を並べて、常に距離感を保ってバランスを保ち、相手にスペースを与えないだけでなく、攻撃に移っても陣形を苦崩さないアントニオ・コンテ監督らしい手堅い展開を狙う。

これに対して、アーセナルの方は敢えて自分たちの陣形も崩しながら、あちらこちらにミスマッチを作ることで相手の陣形を崩そうとする。その中心にいたのがメスト・エジルだった。

エジルは、いわゆる「フリーマン」。その時々のゲーム展開によって左に顔を出したり、下がってパス回しの中心に入ったり、右ワイドに張ったりとポジションを変える。そして、グラニト・ジャカとジャック・ウィルシャーがその後方で広いスペースをカバーし、エジルが左に寄った場合には右から、エジルが右に寄った時には左から、ウィルシャーはエジルの動きによって生じたスペースを利用して上がってくる。

チェルシーのタイトな中盤に比べて、アーセナルは流動的。相手のバランスを崩す効果もあるものの、同時に自分たちのフォーメーションを崩してしまうリスクも生じる。しかも、アーセナルはローラン・コシェルニーを欠いて、最終ラインのコンビネーションにも不安を抱えている。実にリスキーなのだが、それでもリスクを冒してチェルシーの中盤でのバランスを崩して攻めようという姿勢がはっきりと見られた。

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