これで再びマンチェスターUに2位の座を明け渡し、3位に転落。マンチェスターCの背中も遠くなった。守備に比重を置いている今季のチェルシーとしては、やはり2失点は多すぎる。まずは無失点で90分間を戦うという基本を徹底させなければ、上位との差を縮めることはできないだろう。

そのうえで、いかに点を取るかを考えるべき。アルバロ・モラタとアザールが2人だけで攻撃ができる傑出したタレントだということは誰もが認めるところだが、相手も彼らを徹底的につぶしてくる。そこで重要になるのが次の一手だ。コンテ監督は今回、アザールとウィリアンを交代させるという采配を見せたが、ベンチにペドロやミシー・バチュアイというカードがあったのだから、攻撃枚数を増やすという選択をしてもよかったのではないか。ウィリアン投入の前の交代もファブレガスとダニエル・ドリンクウォーターを入れ替えただけで、攻撃の破壊力を高める結果には至らなかった。指揮官としては同じビッグ6のアーセナル相手ということで慎重にならざるを得なかったのだろうが、どこでリスクを冒すかをしっかりと見極めることがビッグマッチを制する重要ポイントになる。

後ろに人数を割いて戦う今のチェルシーならば、守備を安定させることはそう難しくない。リーグ随一と言っていい堅守を維持しながら、攻撃の迫力を高めていくことができれば、最低でも2位はキープできるはず。この1週間はFAカップとリーグカップが入り、プレミアの試合が少し空くため、コンテ監督も違った戦い方を見出そうとするのではないか。その成果を期待しつつ、13日の次節・レスター戦を待ちたいものだ。

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元川 悦子
もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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