オフシーズンである真冬に開催される「熱い」大会が、NPB12球団ジュニアトーナメントだ。出場選手は全国各地から選抜された小学5・6年生の逸材。

彼らはプロ野球選手とほぼ同じユニフォームに身を包み、OB指導者の下、札幌ドームで3日間の戦いを繰り広げる。日本野球機構(NPB)が主催しており、第1回大会は2005年に開催された。

初回大会のOBが高校を卒業したのは2011年度だが、同年秋のドラフトでは2005年に参加した高城俊人(横浜)、近藤健介(日本ハム)といった「12球団トーナメントOB」が指名を受けている。

また、2007年は松井裕樹(楽天)、森友哉(西武)、田口麗斗(巨人)、砂田毅樹(DeNA)らが出場した「当たり年」だった。

その後もオコエ瑠偉(楽天)、藤平尚真(楽天)といった参加選手がプロに進み、12球団トーナメントからプロに進んだ卒業生は、既に20名を超えている。

各チームは「選抜チーム」で、Jリーグの下部組織のような1年を通して活動する形態ではない。ただし、近年は東北楽天がリトルシニアのチームを傘下に置いて活動しており、プロ野球界の眼は徐々に「普及」「育成」に向き始めている。

また、期間は短くともプロの指導を受け、球団のエンブレムを身に付けて試合に臨むという場は、間違いなく彼らにとって次への良きステップになるだろう。

彼らが見せているのは、まだ可能性のほんの一端。野球という競技と出会ってせいぜい3年、4年という時期だから、身体的・技術的な「伸びしろ」も大きい。ただし、今大会もきらりと光るものを見せてくれる選手たちが何人もいた。

西武ジュニアの蔵方菜央は女子選手で、161センチの左腕投手。東北楽天ジュニア戦には「5番・投手」で先発し、最速116キロの速球を投げ込んだ。

西武にはもうひとり、山岸心々という内野手を務める女子選手もいる。将来の侍ジャパンはもちろん、「マドンナジャパン」がこの大会に参加しているかもしれない。

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