さて、サウサンプトン戦ではトッテナムは前半のうちにケインの2ゴールでリードし、後半も49分にデレ・アリがDFの裏からコースを狙った技巧的なシュートを決め、さらに51分にカウンターからソン・フンミンが決めて4対0として勝負を決めた(さらに67分にケインが5点目)。だが、後半には何度もサウサンプトンにカウンターを許し、実際、2ゴールを奪われている。

攻撃力は高いが、守備には脆弱性もある。それがトッテナムの現状と言っていい(だから、毎シーズン上位に付けながら、優勝できないのかもしれない)。 しっかり守ってカウンターで仕留めるスタイルのチームと違って、トッテナムのようにパスをつないでビルドアップするチームの場合、どうしても人数をかけて攻めるのでミスが生じるとカウンターを受けやすくなるのは宿命でもある。だが、パスをつないで、人数をかけて、そして速く攻めるトッテナムの試合展開が見て面白い、魅力的なサッカーなのは間違いない。

現在、プレミアリーグで首位を独走するペップ・グアルディオラ監督のマンチェスター・シティはあまりに手形すぎるという話題は先日のコラムで書いた。そのマンチェスター・シティを負うジョゼ・モウリーニョ監督のマンチェスター・ユナイテッドも、また、アントニオ・コンテ監督のチェルシーも手堅さを信条としたチームだ。 そんなプレミアリーグ上位陣の中でトッテナムは、やはり最も面白いサッカーをするチームの一つだ。マンチェスター・シティとの勝ち点差は20ポイント近いので優勝争いに絡むことは不可能だろうが、やはりトッテナムのサッカーはこれからも注目していきたい。

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後藤 健生
1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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