香川がかつてマンチェスターUからドルトムントに戻り、自らの生きる道を見出したように、ムヒタリアンも同じことが可能なはずだ。今のドルトムントはペーター・ボス監督を成績不振で解任し、12月からケルンの前指揮官であるペーター・シュテーガー監督体制でチーム再構築に乗り出したばかり。新体制移行後は公式戦2章1敗とまずまずの成績を残しているが、ブンデスリーガでは首位のバイエルン・ミュンヘンと13ポイントも離され、ドメニコ・テデスコ監督率いる新生・シャルケにも2位の座を奪われている。ここから弾みをつけないと、来季のUCL参戦も危うくなりかねないだけに、ムヒタリアンのような即効性の高い補強をすることはクラブにとってメリットが大きいだろう。

彼のようなチャンスメークとフィニッシュの能力に長けた選手をそのまま放置しておくのはあまりにもったいない。マンチェスターUにはアントニー・マルシアルやジェシー・リンガードのような有能な2列目要員がいるし、ポール・ポグバも前でプレーすることが可能。モウリーニョ監督は現有戦力を重視しながら今後も戦っていくだろう。となれば、ムヒタリアンにとっては残留という選択肢はプラスにはなりそうもない。自分のポテンシャルを最大限発揮できる環境を求めるのもプロとして当然のこと。彼自身の判断の行方が大いに気になるところ。1月にオープンする冬の移籍市場の動向をしっかりと見極めたいものだ。

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元川 悦子
もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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