彼がアーセナルに赴いたのは、ホームスタジアムを93年間使用したハイバリーからエミレーツ・スタジアムに移転したのと同じ時期。皮肉にも、この頃からアーセナルは無冠時代に突入する。2000年代前半の同クラブには、ティエリ・アンリ、パトリック・ヴィエラ、ロベール・ピレスらフランス代表勢、フレデリック・ユングベリ、ソル・キャンベルといったスター選手がズラリと並んでいたが、彼らがベテランと言われる年齢に差し掛かり、世代交代が急務となった。

ロシツキーもその担い手の1人として加入。長く背番号7をつけるなど大きな期待を背負ったが、相次ぐケガでフル稼働できるシーズンはほぼなかった。10年間在籍する中で、リーグ戦に最も多く出場したのは、11-12シーズンの28試合。安定感を欠いたのは間違いない。ロシツキーがチームを去る2016年夏までの間で、アーセナルがつかんだタイトルは13-14、14-15、15-16シーズンのFAカップのみ。不完全燃焼感の色濃く残るキャリアだったに違いない。

それでもロシツキーの天才的なパスセンスと高度な技術、創造性あふれるプレーが色あせるわけではない。アーセナル時代も、長いリハビリを経て復帰した2009年9月12日のマンチェスター・シティ戦での1ゴール1アシスト大活躍などで、非凡の能力を証明している。そういうシーンをもっと見たかったと思っているガナーズ・サポーターも少なくないはずだ。

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