資金調達先としては北アメリカのファンド。ロシア・東欧系の新興財閥(オルガルヒ)。さらに、最近は中国マネーも登場し、じつに多角的になっている。 だが、中国マネーを受け入れたACミランはまだまだ混乱が続いているし、肝心の中国の資金源もどこまで信用できるかわからない状態だという(「蘇寧」グループの資金を受け入れたライバルのインテルの方は順調そうだが)。ロシア財閥の中でもいち早く西ヨーロッパのサッカー界に進出したロマン・アブラモヴィッチ氏の資本を受け入れてたちまち強豪の地位を築いたチェルシーも、最近はかつてのような資金面の潤沢さを感じなくなっている。

つまり、中東の石油やガスの豊富さが目立つのだ。そして、そこから得られる富を王家の一族が独占している社会構造のおかげで、やはり資金の潤沢さでは中東マネーの敵うものはないのであろう。 同じく天然資源を元手に一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったロシアも、石油価格の低迷に加えて、プーチン大統領率いる政権側と新興財閥との対立関係もあって、資金力では中東に敵う存在ではなくなっている。 国内リーグで、そうした中東資本の後押しを受けたクラブが独走状態を築き上げた2017/18シーズン。独走状態のクラブ同士が激突するチャンピオンズリーグはさらにハイレベルな戦いとなることだろう。そして、プレミアリーグではマンチェスター・シティがどこまで連勝記録や勝点を伸ばすのかが残された注目点ということになる。

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後藤 健生
1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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